「関節リウマチにかかると寝たきりになる」
「関節リウマチは完治しない病気」
と言われていました。しかし、現在では医学が発達し、発症早期から適切な治療を行うことで、今までどおりの生活を続けられる可能性があります。早期発見・早期治療により関節リウマチは治る可能性のある病気となってきているのです。
しかし、以前は痛みを少しでも楽にするような治療法しかなく、10年前、20年前、さらにもっとそれ以前に関節リウマチを発症し、すでに手・足の変形が進み、日常生活で大変な苦労をされている方が多くいらっしゃるもの現状です。
すでに変形が起こってしまっている場合、矯正するには手術しかありません。
変形し動かしにくくなった手・足で日常生活を過ごすのは、それだけで大変なものです。
また手・足をかばうことで肘・肩や膝・股関節など他の部位に痛みが出てしまうことも多くあります。
リウマチそのものによる痛みのコントロールも難しいものです。

1.関節リウマチとは?
自分自身が自分自身を傷つけてしまう病気
関節リウマチは膠原病という広いくくりの中の1つになります。
人間の体には外から侵入してくる細菌・ウイルスを退治するために免疫細胞があります。
その免疫細胞が間違って自分の体を攻撃してしまう病気をまとめて「膠原病」といいます。
どんな種類の免疫細胞が、体のどこを攻撃してしまうかによって症状が変わり、病気の名前も変わってきます。
その中で、関節リウマチは免疫細胞が自分の関節を攻撃してしまう病気です。
「朝のこわばり」、「手指の痛み・腫れ」が有名ですが、その他にも「肘」「膝」「足」「肩」など多くの関節に痛み・腫れが出てきます。またその状態を我慢してしまうと、関節の骨や腱が壊れてしまい、関節の変形を起こしてしまいます。
2.一般的な治療とその代償(合併症)
関節リウマチの治療では、薬剤を長期的に服用するため、合併症としてさまざまな臓器障害が現れることがしばしばあります。
「肺」に関連する障害
ステロイドや免疫抑制薬を使用することで、免疫力が低下し、呼吸器系の感染症を生じやすくなります。
・間質性肺炎(肺が硬くなる病気)
・胸膜炎(肋膜が腫れて厚くなったり、水が貯まったりする)など
「心臓」に関連する障害
全身の炎症に伴い進行しやすい動脈硬化を原因とする
・狭心症
・心筋梗塞
リウマチで通院している方は、動脈硬化を起こす原因となる糖尿病や高脂血症・高血圧などにも注意が必要です。
「肝臓」に関連する障害
関節リウマチの治療のために鎮痛薬やステロイド・免疫抑制薬・生物学的製剤など多くの薬物を使用しているため、時に薬剤性の肝機能障害を生じることがあります。
肝機能障害は自覚症状が乏しく、いつのまにか病状が進行していることがあるため、定期的な外来受診で病気を見つけることが多くなります。
「腎臓」に関連する障害
関節リウマチに伴うアミロイド沈着(アミロイドーシス)や抗リウマチ薬による副作用により場合があります。
・アミロイドーシス〜腎不全
・間質性腎炎 など
その他の障害
・貧血
・骨粗鬆症
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
・シェーグレン症候群
・皮下結節
など…関節リウマチの症状・痛みだけでも相当な苦痛があるにも関わらず、実に多種多様な隠れた危険があるのが現実です。
3.訪問鍼灸マッサージに出来ること
ほたる鍼灸マッサージでは、ただ変形している手・足や痛みのある部分のマッサージだけで終わらせません。関節リウマチで悩まれている方の体を診る際のポイントを踏まえ、多面から安心できる生活へサポートします。
3つのポイント
・変形の代償による姿勢
手や足に変形が出ているとその代償として、他の関節が変な方向へねじれたり、痛んだりします。
手や足の変形が手・足にとどまらず全身にねじれや歪みを作ってしまうのです。
・痛みによる逃避姿勢
関節リウマチによる痛みのコントロールは薬を服用していても難しいものです。
痛みがある状態で日常生活をしようと思うとどうしても痛みを誤魔化すような姿勢=逃避姿勢をとってしまいます。
そうする事で、頭部〜足先までのバランスが崩れ、それにより負荷の掛かる関節の可動範囲が大幅に低下してしまいます。
そしてまた新たな痛みが発生するという悪循環が生まれてしまうのです。
・内臓−体性反射による姿勢
関節リウマチの治療では、薬剤を長期的に服用する為、様々な臓器にどうしても負担が掛かってしまいます。
その為、内臓–体性反射といって負担の掛かっている内臓をかばう様な姿勢をとってしまう事になるのです。
そこでまたバランスが崩れ、新たな痛みが生まれる悪循環です。

4.痛みには是非!鍼灸を
関節リウマチによる痛みや腫れに対する鍼灸の効果はWHO(世界保健機構)でも認められており、リウマチの症状を改善するために鍼灸施術を受けているという方は多くいらっしゃいます。
局所(痛みが出ている部分)の施術では、炎症などが起きているであろう場所に刺鍼を行うことで、鎮痛・消炎の効果が期待できます。
また遠隔(痛みが出ている所に関係する部分)での施術では、鍼灸治療の効果の本質ともいえる「向ホメオスタシス効果(生体を最も望ましい状況に誘う力)」により自律神経の調整や抗ストレス作用、体内で発生している免疫異常を軽減させる効果さえ期待されているのです。
ここが大事!
ほたる鍼灸マッサージでは「内臓-体性反射」というものを用いたマッサージを行ないます。
そうすることで、内臓の働きを助け、ホルモンバランスさえコントロールすることがあります。
皆さんの良く知っている筋肉を揉むマッサージでは考えられないかもしれませんが、内臓下垂や内臓機能の落ち込みからくる全身循環の低下などもほたる鍼灸マッサージでは改善していけるのです。
そして、鍼灸治療の効果の本質ともいえるのが「向ホメオスタシス効果」です。
鍼灸治療には、生体を最も望ましい状況に誘う力があるということが明らかにされています。
5.誰でも簡単セルフケア 〜ツボ紹介〜
鍼灸治療に加え、自宅でできるケアとして「ツボ」を刺激することも効果的な方法の一つです。
リウマチの症状を緩和するために効果的な「ツボ」を紹介します。
○手に効果のあるツボ


○膝に効果のあるツボ

注意点
・ツボは押したときに痛気持ちが良いような感覚があるところを押さえましょう
※強すぎる刺激は厳禁
・ひとつのツボに対して5~6秒程度、深呼吸しながらゆっくり押していきましょう
・強い痛みや炎症がある場合は患部の刺激は避けましょう
・発熱時や血圧が高いとき、傷のある部分はツボ押しを避けてください
「試してみたけど…やっぱり効果がよく分からないなー…。」
という方はぜひ一度ほたる鍼灸マッサージにご連絡下さい♪
6.ほたる鍼灸マッサージでは
1)原因を判断する
関節リウマチでも手・足などの患部だけに目を置かず、全体の治療を行なっていくことでバランスが整い
・鍼灸を行った方が痛みの緩和は早いか?
・変形による運動連鎖はどうなっているか?
・痛みの逃避による姿勢はどうなっているか?
・動きの少ない関節はどこか?
など体全体のバランスを見て、多角的な目線で痛みや生活のわずらわしさの原因を見定め、施術を行います。
加えて、手術の影響、病気との関係性、日常生活動作など、訪問鍼灸マッサージが対象の方の場合、複合した問題があります。ご本人の既往歴をお伺いした後、全身状態をしっかりと把握し、体の不調の原因を探ります。
2)身体の説明
当院の施術に対する考え方は、ただ気持ちの良いだけのマッサージ・鍼灸ではありません。
その為、1回毎にどの程度体の不調が減ったか?に関しては、あまり重要視しておりません。1回毎その場だけの改善ではなく、1か月後・2か月後・3か月後と体全体がどんどんと良くなっていくことを実感してください。
それは悩みの根本を改善していくほたる鍼灸マッサージのこだわりです。
それをご理解頂くため、ご本人、ご家族にしっかりと説明をさせて頂きます。
3)訪問マッサージ
当院では、関節リウマチによる生活の悩みの改善を目的とした方には、週に2~3回訪問マッサージを行います。
その時だけの気持ち良さではなく、最終的には「不安がなく、安心して日常生活が送れること」を目標に訪問しております。
7.最後に
関節リウマチの治療の過程では、薬の副作用でおこる体の不調や、関節リウマチ・それに伴う合併症に対する大きな不安、毎日の痛みや苦痛によるストレスもケアしていかなくてはなりません。
そんな時にご自宅で受けられる「鍼灸」や「マッサージ」という選択肢があることをぜひ、知っておいてください。
関節リウマチはこれから先もずっと、うまく付き合っていかなければならない病気です。
何はともあれ、治療に並行し、まずはあなたやあなたの家族の負担にならず、体や生活を良くしていける方法を見つけ出して頂けたらと願います。


「あなたらしさ」を取り戻し、
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品川区・港区・大田区・目黒区・渋谷区で活躍している訪問マッサージ・訪問鍼灸のほたる鍼灸マッサージ