年齢を重ねると、様々な病気や筋肉・内臓の機能低下により、体に余分な水分が溜まった状態=むくみ(浮腫)として症状が現れやすくなります。さらに、歩行困難、車椅子、寝たきりの方の場合、活動量が著しく少ないため、むくみを改善させるには根本的な問題を解決する必要があります。

 

 

このページは以下の方におすすめ

・高齢者でむくみがあり、足が重く感じる方

・病院を退院してからずっとむくみがある方

・マッサージの後むくみは良くなるが、翌日にまたむくんでしまう方

 

 

むくみは、足だけではなく全身に影響を及ぼし、多くの高齢者の悩みである便秘や食欲不振、痺れなど高齢者に多い悩みの原因になります。むくみを放置していると大きな病気に繋がる可能性があります。早期改善を目指しましょう。

 

 

目次

1. むくみ(浮腫)かどうかの判断基準

2. むくみ(浮腫)とはどんな状態か?

3. むくみ(浮腫)を起こす病気

4. むくみ(浮腫)を解消する一般的な方法

⑴かかと上げ(カーフレイズ)

⑵マッサージ

⑶塩分を控える

⑷温める

⑸睡眠時に足を上げて寝る

5. むくみ(浮腫)の本当の原因は?

⑴塩分・糖分の摂り過ぎで内臓疲労

⑵内臓下垂

⑶循環器系の問題

6. 誰でもできるむくみセルフケア

⑴足首を上下に大きく動かす

⑵ポイントをおさえて体を温める

⑶深呼吸

7. 弊社独自のアプローチ

8. まとめ

 

 

1.むくみかどうかの判断基準

 

☑️足がパンパンに張る

☑️むくんで足が痛い、重い、感覚が鈍い

☑️指で押さえると凹んで戻らない

☑️履けていた靴が足のむくみのせいで履けない

☑️靴下の跡が残る

☑️夜になると足がむくんでくる

 

上記に1つでも当てはまると、むくみの可能性があります。

 

 

 

2.むくみとはどんな状態か?

 

むくみを簡単に言うと、「全身の循環がうまくいっていない」ということです。

 

 

少し詳しくお話すると、体のおよそ6割は水分で、その3分の2は細胞内(細胞内液)に、3分の1は細胞外(細胞外液)にあります。細胞外液は、血液に含まれる水分(血漿やリンパ液)と、細胞と細胞の間(細胞間隙)を埋めている水分(間質液)です。これらの水分は細胞や血管などを行き来して、細胞に栄養を送ったり、老廃物を除去したりしています。基本的には体内の水分の配分が変わることはありませんが、何らかの要因で水分の配分のバランスが崩れ、細胞間隙に水分が溜まってしまいます。これがむくみです。血管から細胞間隙へ流れ出る水分が多くなる、血管やリンパ管へ吸収される水分が減ってしまう、などの理由でむくみが生じます。

 

 

体の水分量

【成人の体組成(体重60kgの場合)】

・水分 : 62.6%

・タンパク質:16.4%

・脂質:15.3%

・ミネラル:5.7%

・糖質:1%未満

 

【参考】特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03k-04.pdf

 

 

 

3.むくみを起こす病気

 

むくみを起こす病気は、心不全、腎臓病、肝硬変、薬剤性、内臓下垂、原因不明(特発性浮腫)と様々。

 

血液の循環を調節している臓器の働きが低下するとむくみが出やすくなります。また、血管中の蛋白質濃度が低下する病気、例えばネフロ-ゼ症候群(尿に蛋白質がたくさん漏れる)や肝硬変(肝臓で蛋白質の産生が低下する)では全身のむくみが現れやすくなります。肝硬変の場合、肝臓に流れ込む門脈という静脈の圧が上昇し、特にお腹に水がたまりやすくなります(腹水)。

 

その他、毛細血管が蛋白質や水分を通しやすくなるような病気としては、糖尿病や膠原病などがあります。また、こういった病気などがなくても起こる、原因不明のむくみもあります。(特発性浮腫)

 

 

 

4.むくみを解消する一般的な方法

 

⑴ かかと上げ(カーフレイズ)

心臓から一番遠い位置にある足の筋肉を収縮する力を利用し、血液を心臓の方に戻す(筋ポンプ作用)運動です。

 

かかと上げ運動(カーフレイズ)

 

かかと上げ運動(カーフレイズ)

 

訪問マッサージの対象となる、歩行困難、車椅子、寝たきりの方でしたら、座って、もしくは寝た状態で行っても効果があります。

 

 

⑵ マッサージ

⑴のかかと上げ運動で生じる筋ポンプ作用をマッサージで行います。足先から順に膝下まで行うとより効果的です。運動ができない方、運動では負担が大きい方は行ってみましょう。

 

むくみに対するマッサージ

 

 

⑶ 塩分を控える

塩分は水分を集める性質があるため、塩分を摂り過ぎているとむくんでしまいます。濃い味付け、揚げ物などが好きな方に多いです。まずは1週間、食生活を改善し、むくみの経過を見てみましょう。むくみが減ったことが分かれば、体だけでなく、気持ちも明るく意欲的になり、食生活の改善を継続しやすくなります。

 

塩

 

 

⑷ 温める

冷えの影響で、足先の循環が滞ってしまうとむくみが起こります。その場合は体をしっかり温めましょう。しかし、パンパンに足がむくんでいる方の場合は、低温火傷を起こしてしまう可能性があるので、注意が必要です。

 

 

⑸ 睡眠時に足を上げて寝る

足を上げて寝ると重力により血液が心臓の方へ戻りやすくなり、朝起きたときのむくみが減少しています。しかし、循環器系に疾患のある方の場合、かえって負担になる場合があるため、あまりおススメしません。

 

⑸ 睡眠時に足を上げて寝る

 

 

一般的には、上記のような解消法がありますが、運動以外は基本的に一時的です。そしてどれも既に出ているむくみを解消する方法で、行わなくなるとまたすぐにむくんでしまいます。

 

では、どうしたらむくまない身体になるのか?まずは、むくみの原因から説明いたします。

 

 

 

5.むくみの本当の原因は?

 

長年、訪問マッサージを行い、むくみでお悩みの多くの方々を施術した経験からお話させて頂くと、約8割の方が3つの原因のどれかに当てはまります。

 

 

⑴ 塩分・糖分の摂り過ぎで内臓疲労

食事の影響はとても大きいものです。特に濃い味付けが好きな方は、日頃の食事の塩分量が多く、それが習慣化されていることから、腎臓に大きな負担が掛かっており、むくみが起きてしまいます。また、ほぼ毎日甘いものを食べている方も、むくみが生じやすく注意が必要です。当てはまる可能性がある方は高齢者専門で行っている宅配弁当をおすすめします。宅配弁当であれば、塩分やカロリー、栄養素まで考えられて作られているため、間食さえ我慢すれば、内臓疲労が改善され、むくまなくなります。

 

宅配弁当

 

 

⑵ 内臓下垂

鼠径部の内側に足へ通じる大きな血管があります。その部分が何かしらの理由で圧迫を受けてしまうと、足から心臓に戻ろうとする血液の通りが悪くなってしまい、むくみが生じてしまいます。姿勢が悪化した為に内臓下垂が起こり圧迫を受ける、便秘により圧迫を受けるなどの理由が挙げられます。

 

内臓下垂

 

 

⑶ 循環器系の問題

単に心臓病や腎臓の病気のある・なし、ではありません。高齢者の場合、加齢に伴い、どうしても内臓の機能は落ちてしまいます。お通じがほぼ毎日しっかり出ていて、食事にも気を遣っているのに、足がむくんでしまうという方はこちらに当てはまります。

 

 

内臓の機能が落ちてしまったらどうしようもないの?

いいえ、そんなことはありません。

これから私達がおすすめするセルフケアをお伝えいたします。

 

 

 

6.誰でもできるむくみセルフケア

 

 

ここでお伝えする内容は高齢者の歩行困難、車椅子、寝たきりの方でも行え、一般的に言われている解消法より効果的に改善が見込めます。

 

 

⑴ 足首を上下に大きく動かす

やはり足首を動かすことは非常に大切です。ここでは足のむくみを解消することはもちろん、全身の血液循環機能を向上していくことを目的に行っています。

 

ご自身で出来る方は「早さ」よりも「大きく動かす」ことを念頭に行ってください。可能であれば先程お話した、立って行うかかと上げ運動が望ましいです。ご自身で出来ない方は、ご家族に動かして頂きましょう。ご家族が行う場合、あまり無理に動かさないようにだけ注意してください。強く動かしてしまうと内出血などを引き起こしてしまう可能性があります。ご本人に痛みがない範囲でお願いいたします。

【寝て行う場合】

足首を上下に動かす

 

足首を上下に動かす

 

 

⑵ ポイントをおさえて体を温める

これは特に循環器系の疾患を抱えていらっしゃる方(心臓疾患をはじめ、肝臓疾患、腎臓疾患の方)におすすめですが、冬に活躍するカイロを使います。

 

ベルトの高さからコブシ1つ分上のところに左右1個ずつカイロを貼りましょう。貼ったところの奥に腎臓があり、温めることで腎臓への血流増加を促し、余分な水分の排泄を促します。(腎臓は1日に1,700リットルもの血液(お風呂10回分の量)が流れ込みます。)

 

腎臓の位置

 

※カイロを使う際の注意点

・就寝時に使わない

・肌に直接当てない

・糖尿病をお持ちの方は熱さを感じにくい場合があるので特に注意が必要です

 

 

⑶ 深呼吸

仰向けで鼠径部の内側に手を置き、そのまま深呼吸します。5分間を朝・昼・晩の1日3回行いましょう。寝る前に行うと副交感神経が働き、眠りの質も良くなります。

 

これにより、手でお腹を温めながら、深呼吸をすることで腸に刺激を与えます。腸に刺激を加えることで足から心臓へ戻る血液の通りを良くすることが目的です。

 

深呼吸

 

 

簡単に取り組める内容になっていますので、是非試してみてください。2週間行っても全く変わらないようでしたら、私達にご連絡ください。

 

 

 

7.弊社独自のアプローチ

 

 

⑴ 原因を判断する

 

原因を判断

 

上記で約8割の方が3つの原因のどれかに当てはまる、と申し上げましたが、他にも、手術の影響、病気との関係性、日常生活動作など複合した問題があります。それら全てを踏まえ、ご本人の既往歴をお伺いした後、全身状態をしっかりと把握し、むくみの原因を探ります。

 

 

⑵ 体の説明

 

身体の説明

 

当院のむくみに対する考え方は、「体の中の循環がうまくいっていないから、症状として足にむくみが出る」です。そのため、1回毎に足のむくみがどの程度減ったか?に関しては、あまり重要視しておりません。1回毎ではなく、1か月後、2か月後、3か月後に施術前の足にどの程度むくみがあるか?を重要視しています。

 

それはその場だけでの改善ではなく、むくまない体にしていく、悩みの根本を改善していくほたる鍼灸マッサージのこだわりです。それをご理解頂くため、ご本人、ご家族にしっかりと説明をさせて頂きます。

 

 

⑶ 訪問マッサージ

 

訪問マッサージ

 

当院では、むくみの改善を目的とした方には、週に2回訪問マッサージを行っています。訪問マッサージ開始から3~4月後にはむくみが改善され、気にならなくなったというご利用者の声を多く頂いております。(むくみの原因が免疫力の低下の場合、長期間かかります。)

 

 

 

8.まとめ

 

 

ここまで読み進めて頂きありがとうございました。辛いむくみ。今出ているむくみをなくすのではなく、むくまない体へ改善し、気持ちの良い日々を過ごせるようになって頂けたら幸いです。

 

ほたる鍼灸マッサージではむくまない体をつくる施術が行えます。もう歳だから、と諦めずにご一緒に体の変化を、そして生活の変化を楽しみましょう!

 

 

 

「あなたらしさ」を取り戻し、介護・老後社会から日本を元気にする

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